サード（ＳＡＲＤ）は、トヨタ自動車株式会社でレースカーを開発していた加藤眞が１９７２年に設立したコンストラクターの草分け「シグマオートモーティブ」に由来し、「Ｓｉｇｍａ'ｓ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｒｅｓｅｒｃｈ ＆ Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ」の略。
オリジナルレーシングカーの「シグマＭＣ７３」にて、日本車で初めて１９７３年「ル・マン２４時間レース」に挑戦した。'８６年にはカーボンコンポジットモノコックのレーシングカー「ＳＡＲＤ ＭＣ８６Ｘ」を開発し、全日本耐久選手権に参戦。トヨタワークスチームとして'９０年から「トヨタ９０Ｃ-Ｖ」で再び「ル・マン」に挑戦。'９４年には「トヨタ９４Ｃ-Ｖ」で「ル・マン」総合２位（クラス優勝）を獲得した。
'９５年からオリジナルマシン「ＳＡＲＤ ＭＣ８Ｒ」および「スープラＬＭ-ＧＴ」で「ル・マン」参戦を'９７年まで続けた。

「ＳＵＰＥＲ ＧＴ」には、前身の全日本ＧＴ選手権に'９４年から参戦開始。
'０４年はシリーズランキング２位。'０５年は２位１回と「ポッカ１０００ｋｍレース」で総合優勝。
'０６年にはシリーズ外の十勝２４時間レースにハイブリットレース仕様「ＬＥＸＵＳ ＧＳ４５０ｈ」を初めて投入。
'０７年十勝２４時間レースではハイブリッドレーシングカー「スープラＨＶ-Ｒ」による世界初の総合優勝を果たした。
'１１年シリーズ戦では３回のポールポジションを含む５回のフロントロウ獲得、決勝ファステストタイムを３回記録し、第４戦２位、第８戦３位と２回の表彰台を獲得。
'１２年第２戦富士では熾烈な戦いを制し優勝を果たし、第３戦・第４戦と連続４位と好成績を上げ、第７戦を終えた現在、シリーズランキング３位につけている名門レーシングチームである。
'１４年公式テストでベストタイムをマークした。
今シーズンの活躍が期待される。