MEKAKUCITY ACTORS VOCAL & SOUND COLLECTION MUSIC PLAYER



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『MEKAKUCITY M's』
Disc 1 | Vocal Album Vol.1
1. daze(Re Ver.)/じん ft.メイリア from GARNiDELiA
「いままでで一番切れ味が鋭くてかっこいい曲を作ろうと思いました。歌詞で“ハイテンポなアテンダンス”ってところは、GARNiDELiAの曲を聴いたときに、横文字をダンサブルに切れよく歌うMARiAさんが素晴らしくて…その影響ですね。なのでそういった言葉を、ゴロの良い符割にはめ込んで、バキバキっとした言葉で詰め込んでいきました。」
2. ヘッドフォンアクター/じん ft. LiSA
「カゲロウプロジェクトで4番目に作った曲。好きだって言ってくれる方が多いですね。ギターリフにこだわったり、テンポがすごい速かったり、歌のレンジも広くて、歌詞がすごいごちゃごちゃしているみたいな。鋭くって硬くって重い、それを支えるフィジカルを必要とする曲。なので、LiSAさんの歌の鋭さが、この曲のドライブ感にハマりました。」
3. 空想フォレスト/じん ft. ヨシダタクミ(phatmans after school)
「女の子主観の曲なんですけど、そんな気持ちを男性が歌った方が理解度が高まる気がしたんです。歌詞やシチュエーション表現をいかにやってくださるかってところで、phatmans after schoolっていうバンドのヨシダタクミ君にお願いしました。同級生なんです。彼の声や歌い方が合うんじゃないかなって思ってお願いしました。」
4. 夕景イエスタデイ/じん ft. LiSA
「可愛い曲を歌わせたら『LiSAさんってすげぇ強いんだよな!』って思いが僕の中でずっとありまして、LiSAさんも『この曲好きよ!』って言ってくれて(照)。好きって言ってくれた方が歌ってくれるってナンバーって最高ですよね。しかもアレンジがまた素晴らしい。本当に、夏のスタンダードとして冷たい飲み物とかのCMに使ってもらいたい曲です。」
5. 群青レイン/じん ft. 奥井亜紀
「『母が娘を想って歌う』イメージ。歌詞を書くとき、自分の母親にも話を聞いたりしました。『どんな子育てだった?』みたいな。もともとボーカロイド曲だったので『人が歌うとしたら誰が歌う?』って時に『奥井亜紀さん!』って即答しました。幸せな気持ちにさせてくれる作品です。奥井さんの歌は、感情がそのまま声に乗るような情緒が素敵なんですよ。」
6. カゲロウデイズ/じん ft. 田口囁一(感傷ベクトル)
「田口さんは、この曲を世界一イメージ通りに歌ってくださる方です。この曲は男が歌っても女が歌っても難しい歌詞なんですよ。“少年と少女”というキーワードが強いんです。でも囁一さんが歌うとすごい澄んでいるんだけど、不気味な夏の中で起きている事件を絶妙に表現してくれるんですよ。もう迷いはなかったですね。ギターを弾くのも楽しかったです。」
7. メカクシコード/じん ft. やさぐれ子猫
「原曲からだいぶアレンジされてカッコ良さが増しました。もともとシンセで歌メロを作ってたんです。ボーカロイドってシンセが歌うイメージ。なので、やさぐれ子猫さんの歌声によってまた印象が変わりました。
ちなみにやさぐれ子猫さんって、実はけっこうすごい人なんですよ。」
8. アヤノの幸福理論/じん ft. 奥井亜紀
「元曲をネットで公開したときに、奥井さんが『あの曲はわたしに歌わせてくれるんじゃないの?』みたいなことを言って下さってすごい嬉しかったです。いやもう、この曲は奥井さんの曲だなってぐらい、本当にハマってますよ。そういえば、この曲のギターのアルペジオは弾くのが大変だったんです。僕アルペジオヘタクソなんで(苦笑)。頑張りました。」
9. ロスタイムメモリー/じん ft. 松山晃太(BYEE the ROUND)
「2ndアルバムで、一番尖った曲にしようと思って作った曲でした。もうレンジが広かったり、容赦ないんですよ。ボーカロイドありきで生まれた曲だったので。それに食らいついてくる松山さんがすさまじかったです。サビのメロディーが特に気に入っている曲で、泣ける感じでひりひりしていて。松山さんが歌ってさらに泣ける曲になりました。」
10. シニガミレコード/じん ft. Lia
「アニメでは流れなかった曲。作ったときから、童話みたいな語り口を意識していました。これは人間の話じゃない、もっと野性的というか生命的なイメージで持っていきました。Liaさんに歌って頂いたんですが、実はエンディングの『days』とリンクしている楽曲で、アレンジも同じANANT-GARDE EYESさんです。」
(2015/6/3)
2011年にはじまった、“じん”による『カゲロウプロジェクト』。
音楽家と小説家というふたつの顔。
従来のシングル&アルバム&ツアーという、ミュージシャン・スタイルに捕われることなく、プロジェクト形式という“マルチメディア”をアウトプット先として展開する複合的エンタメ体験にて魅了してくれた“じん”の才能。
想像力を喚起する情報量の密度の濃い、まるで小説のような楽曲の連なりから生まれた作品が、動画、CD、小説、コミック、ライブなど、あらゆるカルチャーへと波及していくなか、2014年に放映されたアニメ『メカクシティアクターズ』の主題歌、挿入歌&サウンドトラック・アルバム『MEKAKUCITY M's』がリリースされた。
「小説は、“しづ”さん(絵師)と僕との新しい感覚を濃縮した形で最小人数で作り出す作品なんです。
アルバムでの音楽は、それこそミキサーの方のセンスでガラッと雰囲気が変わることもありますし、ヴォーカリストの方の表現方法はもちろん、パッケージなど手段が多岐に渡っていて、たくさんのクリエイターやスタッフワークによって生み出すものなんですね。
今回の作品は、まさにチームプレイの成果だと思っています。
本作は、これまでボーカロイドで表現されてきた耳慣れた楽曲を、ライブで共演してきた生身のヴォーカリスト達とのコラボレーションによるリプロダクション『VOCAL ALBUM』として新収録。
物語のストーリーテーラーとして機能していた歌声の役割に、生身のチカラを与えた意味とは?
「アニメの前に、ライブをやった経験が大きかったですね。
当初はぜんぜん人が歌うことを求めていなかったんですよ。
『文句言わずに歌ってくれるボーカロイドの方がいいじゃん!』みたいな(苦笑)。
カゲプロは、歌詞もストーリーちっくな展開なので、そっちのほうが自分でコントロールができるので良いと思ってました。
それに、テンポも速かったので、最初にライブをやった時はけっこうしんどかったんですよ。
自分が作ったものですが、ライブを想定してなかったので『はっや!』みたいな(苦笑)。
『筋肉番付かよこれ!』みたいな(苦笑)。
いや、ほんと歌いこなしていただいたヴォーカリストの方々には頭が下がります。
その体験が本作にあらわれていると思います。ヴォーカリストのブッキングは計算ではないです。
匂いとか色とかそういう感覚であたらせて頂きました。
『この人がこの曲を歌ったら面白そう!』みたいな直感ですね。
歌をボーカロイドではなく、人が歌うことによってテンポが変わったり、キーが変わるんですよ。
けっこう変貌をとげまくっているので、それを楽しんでもらえたら嬉しいです。
まさかのヴォーカリスト起用に驚かされた新録ナンバーはもちろん、完全にトラックを再レコーディングしている音へのこだわりにも注目したい。
「はじまりは、アニメのオープニング曲『daze(Re Ver.)』でした。
この曲は、まったくの新録だったので人に歌ってもらうというコンセプトでスタートしました。
そこから、アニメの挿入化として既存曲をどうアレンジしていくかを模索しました。
楽曲を明確にブラッシュアップするというよりは、違うものにしたいなって思ったんですね。
なので、だいぶ変化した曲もあります。違う可能性を探りました。『アウターサイエンス』のアレンジとか変化に驚きますよね。
アニメ『メカクシティアクターズ』の劇伴制作に参加したミュージシャンにも驚かされた。
なかでも、sasakure.UK、TeddyLoid、石風呂、滝善充(9mm Parabellum Bullet)など、現在の音楽シーンの最先端を走る若き才能が参加しているのは見逃せない。
「アニメ・サウンドトラックの域を出た作品になったと思います。
もともとは、アニメの劇伴のときに、音響監督の鶴岡さんから『こんなシチュエーションで、こういう音楽が必要になってくる』とディスカッションをさせていただいて。
各シーンのBGMを僕が一人で作るみたいな話もあったんですけど、『物理的に無理!』というのがまずあって(苦笑)。
正直、自分のキャパは自分がよくわかっているので、全部やれたところで、それが良い形になるとは思えなかったんですね。
そこで、世界観を広げてくださる方々に参加していただくことになりました。
もともとファンだったので『ゲームをやるシーンでsasakure.UKさんの曲が流れたらいいな〜』とか。
9mm Parabellum Bulletの滝さんは、9mmのアルバムに入っているインスト曲が大好きだったんです。
対談させて頂いたこともありました。
ありがたいご縁ですね。
最初の話に戻りますが、今回のアルバムは、チームプレイの成果だと思っています。
3.11直前に始まった『カゲロウプロジェクト』。 楽曲〜動画〜イラスト〜小説〜コミック〜ライブ〜グッズ〜アニメ〜派生本などなど、生み出し続けられた数々のクリエイティヴ・ワークス。 駆け抜けてきた4年という月日の集大成である本作『MEKAKUCITY M's』。 音楽シーンの新たなる未来を開拓し続ける“じん”の現在の最良の成果を、あなたの耳で確認して欲しい。 それぞれの想像力を刺激する映像や物語が見えてくることだろう。
(2015/5/1)



